令和2年 希望、不安、焦り

令和2年は穏やかと言えば穏やかに明けた。0時00分氏神の愛宕神社で、神宮大麻と氏神のお札をいただき、昨年をリセットして新しい年を迎えた。

年が改まるというというと何となく過去を御破算にして(昨年の悔いや過ち等)新たに善の心で生きる決意をすることと、勝手に思ってしまう。

しかし世の中はそうではない。

「去年今年貫く棒の如きもの」高浜虚子が歌ったがごとく、大晦日と元旦に区切りがあるわけではない。単に翌日であり前日である。

日本の皆が年末年始の切り替わり、クリスマスや紅白歌合戦に夢中になっているときに、ドローンでの敵の殺害や、違法な日本脱出を考え実行していた輩が世界には多数いるのだ。

武器(武力のみならず経済力までも)が国家の原点となっている国、その為には敵を自らの都合に合わせて作り出すことをやめない国家にとって、チャンスは年末年始も関係ない。

金持ちの容疑者にとっては日本の年末年始のスキは格好のチャンス。法律も自分に都合の悪い物は端から守る意思はない。金は法の尊厳に勝る。

 

そんな話題から始まった令和2年。

 

希望

・若者の逞しさは希望だ。そしてあらゆる希望の源、本当の希望とは何といっても命の芽吹き。

 

不安

・その命の芽吹きが何物にも代えがたい大切なものという意識が希薄な今。それが最大の不安だ。

・自然もまた、新しい芽吹きの土壌を不毛が覆い闇が広がる。それが不安だ。

 

焦り

・1月18日で66歳、高齢者2歳。日本男性の平均寿命81歳まで15年、健康寿命72歳まで6年。もはや昔の元服、或いは小学校に入るまでの年月しか残っていない。

・死後に新しい世界があるとすれば興味があるが、現世に何を残せたのか残せるのか。やりたいことはタップリあるので焦る。


『東京札幌オリンピック』は何かの始まりであり何かの終わり。玉手箱かパンドラの箱か。一喜一憂しているうちに、貴重な残りの年月はあっさりと消費される。

止められない老いと尽きぬ不安だが、どうせ生きるなら老いの不安も笑いにしようと思う。


認知も心地よい笑いに見える人間になりたい。

令和2年、遊び人生、笑い人生集大成の始まり始まり~。


2020.1